全学部の1年生を対象とした「教養基礎演習A」において、SDGs: Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)について学ぶ講義を行った。「教養基礎演習A」では、ノートの取り方、文章の読解・要約、レポート作成の3つの項目に取り組んできた。これらの学びの総仕上げとなるレポート提出のテーマとして、17のSDGsからMy SDG(私の持続可能な開発目標)を選び、教員と自分がやっていること、できることを議論した。
大学入学前にSDGsを学んできた学生もいたが、初めて学ぶ学生もいた。そのため、講師による概要説明に加え、コロナ禍で世界が直面した様々な困難をSDGsの観点から映し出した国連の動画「Nations United ともにこの危機に立ち向かう」(2020年9月19日公開)を視聴し、共通理解を深めた。
「目標1:貧困をなくそう」、「目標2:飢餓をゼロに」というMDGs時代から取り組まれてきた問題に加え、「目標13:気候変動に具体的な対策を」「目標14:海の豊かさを守ろう」といった地球環境問題や、「目標5:ジェンダー平等」や「目標10:国内および国家間の不平等を是正する」といった人権や差別といった社会問題に関心を持つ学生が多かった。
授業後に教養教育センターが実施した授業アンケート(「この授業によって、SDGsについての理解が深まった」)の結果、肯定的な回答(「そう思う」「どちらかというとそう思う」)が93.7%であったことから、受講生の満足度は高かったことが分かった。
秋学期に始まる「教養基礎演習B」では、1年生の各クラス代表がプレゼン力を競う「プレゼンTOGAKU」を見据えて、引き続きSDGsをテーマとして扱っていく。(2020年度プレゼンTOGAKU)